
ご挨拶
1970年の創業から50年経ちました。子供の頃から機械いじりが好きで、大人になったらラジオを作る工場で働きたいと思っていました。高校生になった頃はアマチュア無線にうつつを抜かし、朝鮮戦争休戦で米軍の撤収時に払い下げていった無線機を手に入れ、その部品で送信機や受信機を作り、国内外の仲間と交信して遊んでいました。当時の経験がユニパルスの技術の原点です。
ユニパルスは技術者の集団です。電気・電子・無線通信・機械・計測・材料・加工・制御・ソフトウェアなどの広範な技術を持ち、こんなものがあったら良いなと思われる製品を素早く作り上げ市場に提供してきました。それを何十年も繰り返しながら少しずつ成長してきました。
ユニパルスの主な製品は、重量・力を測るロードセルおよび分力計・圧力計・トルク計などのセンサです。センサの受感部に用いるストレンゲージは独自のノウハウによる内製品です。センサの開発時にそのセンサに最適なストレンゲージを作ります。そのためユニパルスのセンサは非常に高品質です。
その他の製品はウェイングインジケータ、ロードセルインジケータ、回転トルクメータ、把持力計、変位計、PFA(サーボプレスコントローラ)、CMS(物流仕分けシステム)など、子会社のロボテックはユニサーボ(トルクアクチュエータ)、ムーンリフタ(電動バランサ)などを販売しています。
これからもユニパルスグループは日本初・世界初の製品を発表してまいります。ご期待ください。
ユニパルス株式会社
社長 兼 技術本部長

製品分野
ストレンゲージ | 金属に外力が加わった時に生じるひずみを電気信号に変換する素子。弊社のロードセル・トルクメータ・把持力計・圧力計の検出素子として使われている。 |
回転トルクメータ | 回転中の軸のねじれからトルクを測るセンサ。モータやエンジン、回転部品の試験等が主な使途。0.05Nm~10000Nmの広いレンジ、防滴型もある。パソコンとUSBで接続できる専用インターフェイスだけでなく、トルク値・回転速度・動力を同時に表示する指示計器、モータ試験ベンチ用に電力効率測定器等周辺機器も豊富。 |
ロードセル | 荷重及び重量を測るセンサ。100g(1N)~100ton(1MN)以上のレンジがあり、ロードセル指示計に接続して用いる。 |
計重指示計 | ロードセルと組み合わせ、配合計量機・液体充填機・パッカースケール・ホッパースケール・トラックスケール・定量供給ベルトスケールなどの自動はかりを構成するための制御指示計。 |
荷重指示計 | ロードセルを接続し、ファクトリーオートメーション分野における圧入・加締め・プレス時の荷重変化を動的に監視し、製品の合否判定などを行うための制御指示計。 |
データロガー | 小型軽量で多チャンネルのアナログ・デジタル量に対応。電池駆動で長期間作動。 |
増幅器/周辺機器 | ストレンゲージやロードセル用の増幅器や測定値の記録用プリンタ・伝票発行器など。 |
変位計測 | 1nmの分解能をもつ静電容量型非接触変位センサ。精密位置決め・隙間測定・芯ブレ計測・平面度測定・振動測定などに使われる。 |
振動計測 | 3MHzの高速応答を誇る光ファイバー変位計は圧電素子や高速振動現象の解析に使われる。 |
品質管理用測定ツール | マシニングセンタやターニングセンタ主軸の把持力測定、旋盤チャックの把持力測定、4φ~32φの小径ツールホルダーの把持力測定、主軸の切粉の挟み込みによる芯ブレ防止のためのエアブローチエッカーなど、主軸および旋盤チャックの把持力測定は危険防止のため無線でデータを取得。 | ロジスティクス | 物流分野での仕分けシステムCMS(カートマネージメントシステム)。効率と正確さ、人と機械の調和を追求した種まき/摘み取りカートシステム。 | 電動トルクアクチュエータ | 従来の角度制御のみならずトルク制御を加えることにより、人間との親和性の高いロボットシステムのためのアクチュエータとして使われる(ロボテック扱い製品)。 | ムーンリフタ | 電動バランサ。30kg~960kgまでの重量物を静かに人間の手で吊り上げ機械装置の精密組着けや金型の移動・設置などに使われる(ロボテック扱い製品)。 |
会社概要
社名 | ユニパルス株式会社 |
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設立 | 1970年4月1日 |
資本金 | 9500万円 |
売上高 | 約60億円(2019年9月期) |
代表者 | 社長 兼 技術本部長 吉本喬美(よしもとたかみ) |
従業員数 | 約150名 |
事業内容 | ストレンゲージ・荷重・変位・トルク・振動などのセンサ、 並びに光学機器・メカトロニクス機器・エレクトロニクス機器の製造・販売 |
事業拠点 | 東京(本社)、埼玉(技術センター/センサー工場)、名古屋/大阪/広島(営業所) (拠点の所在地等はこちら) |
子会社 |
株式会社 ロボテックhttp://www.robotec.tokyo/” ユニパルス貿易(無錫)有限公司http://www.unipulse.net.cn |
海外販売拠点 |
Unipulse Instruments Thailand(バンコク) Unipulse Instruments(ニューデリー) UNISOLUTIONS(ポーランド) |
組織図
会社沿革
西暦
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会社の歩み
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製品
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1970年 | 吉本喬美がユニパルス(株)を資本金100万円で設立。会社を東京都文京区後楽一丁目に置く。 | 制御装置・電源装置・通信機器 |
1972年 | 会社を東京都千代田区外神田に移転する。 | マイクロ波機器や造船関連試験機 |
1974年 | 会社を台東区入谷に移転。自社製品としてロードセルアンプやロードセル指示計を発表、工業はかり分野に進出。 | パチンコ台全自動釘打ち機、材料試験機用データー処理装置、駐車場料金計算システム、選果機 |
1977年 | ソフトウェア開発用コンピュータを導入。他社に先駆けて製品にマイコン(8080,8085A)を組み込むことにより製品の高性能化を図る。 | F300、F400、AM53 |
1979年 | 埼玉県越谷市千間台に工場を建設し各種製品の量産を開始。この頃より自社製品の売上比率が急伸。 | |
1981年 | 本社を越谷市千間台に移転。 | AM55、LC610、F230、U20 |
1985年 | 本社ビルを建設。生産設備を増強。 | U200、LC612、AM20、F330、U300、F252、LC240、AM30 |
1986年 | 名古屋市北区平安通に名古屋営業所を開設。 | F360 |
1989年 | 本社ビルに隣接して工場を増築。 | F272、F270Ⅱ |
1990年 | 広島市中区舟入本町に広島営業所を、福岡市博多区博多駅南に福岡営業所をそれぞれ開設。 | F362、F800 |
1993年 | 大阪市淀川区新大阪駅前に大阪営業所を開設。 | F850 |
1994年 | 資本金を5億2千万円に増資。 福島県羽鳥高原に保養施設「楽山亭」を開設。 |
F340、F740 |
1997年 | 資本金を7億1千万円に増資。 | CMSカートマネージメントシステムの開発 |
1998年 | 株式を店頭登録。資本金を8億2千万円に増資。 | F158、F370 |
1999年 | 越谷市千間台に新本社ビルを建設。 | UL120 |
2000年 | 銀座一丁目に東京事務所を開設。 | F805 |
2001年 | 東証2部に株式を上場。資本金を17億円に増資。 | F156、F395 |
2002年 | 本社を銀座七丁目に移転、越谷市の新本社ビルは技術センターとする。 | UL81、UL84 |
2006年 | 協同電子システム(株)および(株)昭永電設の全株式を取得し子会社とする。 | F381、F720A |
2007年 | 協同電子システム(株)を(株)ナノテストに社名変更する。 | F372、UL82 |
2008年 | (株)ナノテックスの全株をTOBにより取得、子会社とする。 | F490、F741-C |
2009年 | (株)ナノテストを合併する。 | F350 |
2010年 | 本社を東京都日本橋久松町に移転する。 | F730 |
2011年 | 中国にユニパルス貿易(無錫)有限公司設立。 | |
2012年 | シンガポールにUnipulse Asia Pacificを設立。 インドにUnipulse Indiaを設立。 |
F331、F388、F701-P |
2013年 | MBOを実施。TOB等により吉本喬美が全株を取得、上場を廃止する。 タイにUnipulse Instruments Thailandを設立する。 (株)ナノテックスを合併する。 新たに知財グループを設置、特許などの取得に注力。 センサー工場でストレンゲージやロードセルの製造を本格化する。 |
回転トルクメータUTMⅡ(0.05~10000Nm)、F325 |
2014年 | 展示会出展多数。UTMⅡの販売が軌道に乗る。 軸トルク測定機能付きサーボモータ(ユニサーボ)の開発佳境に入る。 技術センター内技術本部を解体、部員を新設の生産本部と既設の製品企画本部などに振り分ける。 |
小径把持力計(グリップマスター)、F820、F735 |
2015年 | 旧ナノテックス長野工場閉鎖、技術センターに統合。 ユニサーボの制御性能が飛躍的に向上、6月の機械要素技術展を経て販売開始。 東京都中央区日本橋久松町に子会社 (株)ロボテック を設立。 |
ユニサーボ 80W(SVM-80)、200W(SVM-200) |
2016年 | 展示会出展多数 ストレンゲージの内製化を確立、ロードセルの生産を増強。 NC旋盤、マシニングセンタ、フライス盤、放電加工機などの工作機械を導入、機械加工の内製化を進める。 |
高応答デジタルインジケータFS2000、ウェイングインジケータFC1000、組込型ウェイングインジケータFC400、 高剛性・高応答ロードセルSCB(スーパーセル)、静電容量型非接触変位計PS-IA-HS |
2017年 | 展示会出展多数 ストレンゲージの生産設備を増強。 ムーンリフタの量産開始。 特許取得多数 |
電動バランサ(ムーンリフタ)60・120・240kg、リニアエンコーダULE-50、光ファイバー変位計ATW200、渦電流変位計UEC-1、多分力計シリーズ、プレロード測定システム、ユニサーボ15W・40W・80W・200W・750Wラインアップ拡大、パラレルリンクロボット製品化 |
2018年 | 展示会出展多数 特許出願数累計 160 件、登録数 25 件。ムーンリフタの出荷量増加。サーボプレスコントローラの分野に新規参入。物流業界向け重量検品機能付きピッキングカートシステム「CMS」新開発 8 秤カートの受注好調。 |
電動バランサ 無線タイプ・防塵タイプ・480・960kg ラインアップ拡大、ユニサーボ 1500 Wラインアップ拡大、8 秤ピッキングカート(CMS)、はかり付き仕分け棚(LAP)、圧縮型ロードセル(UNBF2)、小型主軸クランプ力測定器(UCF)、サーボプレスコントローラ(PFA10)、トルクフランジ(UTF)、回転トルクメータ UTM Ⅲ(0.05 ~ 2Nm) |
2019年 | 展示会出展多数 特許出願数累計 171 件、登録数 34 件。ムーンリフタの出荷量増加。サーボプレスコントローラ受注好調。 |
電動バランサ 30kg ラインアップ拡大、圧縮型ロードセル(UCW、ULS、UNBH、USH)、引張・圧縮型ロードセル(URM)、回転トルクメータ UTMⅢ (5 ~ 200Nm)、UTMⅢ用ロータリーエンコーダオプション、UTMⅢ用トルクモニタ(TM320)、UTMⅢ用トルクコンバータ(TC80) |
Uシリーズ(U20、U300など)はロードセル用直流プリアンプ
LCシリーズ(LC240、LC610など)はロードセルアンプ
Fシリーズ(F360、F800など)はウェイングインジケータ及びデジタルインジケータ
AMシリーズ(AM20、AM30など)は直流型ストレンアンプ
ULシリーズ(UL82、UL120など)はハンディタイプデータロガー