部品の組立て製造の工程において圧入・カシメといった手法が多く取られています。 この行程が正しく行われたかを管理するために特定のポイントにおける荷重をチェックする必要があり、このポイントを自動的に保持し、判定する必要があります。デジタルインジケータはこの判定ポイントのホールドと判定をする役割を担っています。
当社のデジタルインジケータは圧入・カシメの荷重管理に最適で多彩なホールドモードをご用意しております。

F372A/F377Aに搭載されている拡張機能で、1工程中に2種類のホールド機能を動作させて、個別に上下限判定する機能です。2箇所の荷重で判定できることで品質管理上、確実性、冗長性が向上します。

F372A/F377Aに搭載されている拡張機能で、連続的にホールド動作させたとき、ひとつ前に計測したホールド値との差分値について上下限判定する機能です。
打ち抜きプレス機のような連続動作をさせる機械において、ゆるやかな荷重推移は許容しながらも、急激な荷重変動、異常値に対して警報を出すことができます。

F340Aのピークホールドは応答性に有利なアナログピークホールド回路とデジタルによる保持をする併用方式を採用しています。これによりA/D変換の速度に依存せずピークを逃しません。F325はアナログピークホールドとデジタルピークホールドの選択が可能です。

F381Aは2GByteまで、FS2000は32GByteまでとなります。
弊社にて動作確認済みの推奨SDカードとして、SD1G(1GByte)、SD2G(2GByte)、SD16G(16GByte)、SD32G(32GByte)の4タイプを別売品でご用意しています。
確実なデータ保存のため本体またはオプションに付属しているカードまたは別売カードを必ずご利用ください。
*F381AのSDカードスロットはオプションです。

アナログモニタ出力は、ロードセル出力信号を増幅し外部へ出力する端子です。ローパスフィルタのみ通している場合もあります。 電圧入力タイプのレコーダー等に接続し簡易的に波形観測したり記録するのに便利です。
出力レベルはロードセル入力1mV/Vあたり約2Vです。
ゼロ較正や、スパン較正、デジタルゼロとは関係なく、インジケータのデジタル表示とは一致しませんので、何らかの調整が必要な場合は外部機器側のゼロシフト調整などで対処してください。
インジケータの表示に一致するスケーリングされたアナログ出力が必要な場合はD/Aコンバータオプションをご検討ください。

F372A/F377A/F350はBCD出力オプション搭載時にバイナリ形式を選択可能です。

ホールド機能を使うためにはいくつかの入力信号と測定条件が揃わないと動作しません。

1)インジケータ側でホールド機能を有効にする、またはモードを設定する必要があります。

2)ホールドを開始するための”T/H”、”スタート”などが適切なタイミングで入力されていること

3)ホールド開始条件に「荷重」を選択している場合、計測荷重値がスタートレベルの設定を横切っているか

4)極大値、極小値、極差値、変曲点の場合はホールド値を定義する条件に合致していないとホールドされません。 計測波形から荷重の変化幅などを読み取り、状況に合わせてホールド条件を見直すことで解決する可能性があります。
その際、液晶画面をデジタルカメラなどで撮影して写真と関連する設定項目等の情報を送付いただければ 検討・ご提案の参考になります。

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計測波形を描画するためには外部信号“GRAPH TRIG”と荷重値のレベルなど条件が揃っていないと描画開始しません。
一般的には

1)グラフ描画の動作モードを選択する。(連続描画、外部信号で1回描画、荷重レベルを超えたら1回描画、外部信号+レベル)

2)グラフ描画開始レベルの設定値を超えているか(上に通過、下に通過など)通過方向を設定する。

3)縦軸(Y軸:荷重)、横軸(X軸:時間)のスケーリングは適切か。対象となる計測範囲を液晶画面上の見やすい大きさで表示できるように、「X軸終点」「Y軸始点/終点」を調整します。

メイン画面にてステータス表示が測定中になっているかご確認ください。
測定中になっていない場合は測定開始信号がON → OFFされていることや測定開始条件を確認してください。
測定中になっている場合は測定終了信号や測定終了条件を確認してください。

計測した波形データをCSV形式で保存できます。I/Fは各機種によって異なりますが弊社WebページにPCアプリをご用意しておりますのご利用ください。

F381用統合ツール

F388用統合ツール

F395 お問い合わせください。

F37x用コミュニケーションツール

FS2000用統合ツール

FC400FA用USB専用ソフト

波形表示エリア外でホールド条件が成立しホールドされている可能性があります。表示範囲の設定やホールド条件をご確認ください。

F372A/F377Aの場合、専用の通信ツール「F37x用コミュニケーションツール」で波形データ転送や画面のハードコピーが取れます。FS2000では画面上にSDマークが表示しているときにこれを押すとその時の画面がハードコピーされSDカードに記録されます。
F381A/F388A(SDカードオプション搭載)の場合、まず波形データをSDカードに記録します。その後 Windows用PCソフト「F381用統合ツール」のファイルコンバータでSDカード内の波形データをCSV形式に変換すればExcelなどでグラフ作成、印刷できます。

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デジタルインジケータと弊社製プリンタM252B/M255A/MD252、ペーパーレスプリンタDS252をSI/Fで接続して下記の設定を行うと自動印字が可能です。

プリンタ側・・・ 「自動印字(自動記録)=ON」
インジケータ側・・・ 「SI/F印字設定=ホールド値(ホールド値印字=ON)」

各種ホールドを解除するタイミングで確定したホールド値を1回だけ自動印字します。

F325/F340A/F490Aについてはゼロトラッキング機能は較正LOCKがONになっている状態に限り機能します。 較正LOCKがOFFになっていないかをご確認ください。また、トラッキングの設定の時間および幅について再度ご確認ください。
*FC400シリーズは較正LOOKとは関係なく機能します。

信号入力範囲を超えています。ロードセルケーブルの断線・誤配線やロードセルの破損でも表示される可能性があります。
インジケータ側かロードセル側かの簡易的な切り分け方法としてはロードセルを一度取り外し(エラー表示)、インジケータの+SIGと‐SIG、‐EXCの3箇所を渡りを取るようにショートしてください。エラーが消えればインジケータ側は問題ありません。
要因を取り除くことにより解除されます。操作によるリセットは必要ありません。

較正時に入力する必要があります。定格容量値を入力するときに小数点位置を数値と一緒に入力してください。テンキー入力の指示計に関して小数点をなしにするには最終桁のあとに・を押すと小数点がなくなります。

波形を描くことはできません。プラス方向に進むごとに波形を残すので先頭基準の場合0→20mm もしくは末尾基準の場合-20→0mmで波形が描けます。

F381A/F388Aについては重ねられません。隣り合う区間の始点と終点をぴったり合わせることは可能です。また、区間1つにつき、設定できるホールドも1つです。FS2000については区間の重ね合わせが可能です。

オープンコレクタ方式の場合、Z相がつながっている可能性があります。Z相は通常使いません。
A相、B相のパルスが入力されているかどうかはセルフチェックで確認してください。

COMチェック画面があります。ホスト側から電文を送信し、COMチェック画面に送った電文が表示されることを確認してください。
送信ボタンを押すと、RAコマンドと同じ電文がインジケータから送信されます。ホスト側で受信できることを確認してください。

セルフチェックの中に外部入出力を確認できる項目があります。

入力 : インジケータが認識した信号のランプが点灯します。
出力 : ボタンを押すことで該当する出力信号をONまたはOFFにします。

アナログモニタ出力はロードセルの入力を増幅してそのまま出力します。(ロードセル入力1mV/Vあたり約2V) CPUが介在しないため、調整することができません。 モニタする側でゼロ点を覚えるようにしてください。
D/Aオプションが選択できる製品についてはD/Aオプションを使用することをお勧めします。

デジタルゼロでゼロ点を調整していませんか?
デジタルゼロは簡易的なため、電源をOFFにすると値がクリアされます。次回電源投入時までゼロ点を保持しておきたい場合はゼロ較正を行ってください。
また、インジケータにはウォームアップドリフトがあるため、電源投入後、指示値が安定するまで十分時間をおいてください。

* ロードセルの入力を較正する際にゼロ較正を行い、運用時のドリフト等による簡易的なゼロ点の調整はデジタルゼロで行います。

単位換算機能はありません。小数点位置も自動で移動しません。 荷重計測用のデジタルインジケータF372A/F377Aでは4種類までの較正値を内部に記憶する機能があり(較正値選択機能 )これにより同等のことが可能になります。

液晶表示器のバックライトの輝度は変更できません。
ただし、操作していないときに自動で輝度を落としたり消灯するように設定できます。

インジケータを2台以上並列に接続することはできません。必要な場合は別途、ご相談ください。

ロードセル入力部を電圧±10V、電流±20mA入力に対応させた専用インジケータF377A・F388Aがございます。
また、FS2000についてはMLT、MLT2のオプションが搭載されていれば、±10Vの入力が可能になります。

弊社の埼玉工場にて交換可能です。交換のために返送をお願いしております。まずは弊社営業担当にご相談ください。

下記からもお問い合わせできます。

製品のお問い合わせ

F372/F377には2点ホールドという拡張機能があり、これによって可能になります。

ゼロスケールは0Vまたは4mAを出力するときの指示値、フルスケールは10Vまたは20mAを出力するときの指示値を入力してください。

重量計測用途の場合、高い分解能と精度を要求されますので、分銅による実負荷較正が前提となります。
荷重計測用途の場合、応力を扱うためロードセル取り付け方法の都合で実負荷を掛けることが困難なケースが多いので、ロードセルの試験成績書を基に数値入力を行う等価入力較正が主流です。
重量計測用途における等価入力較正は、ロードセルの故障交換後にすぐ分銅積みができないなど、緊急時の応急処置的利用を想定しています。

弊社埼玉工場にご返却していただくことで追加・改造が可能です(有償)。
ただし、オプションによっては同時搭載できない場合がございます。
まずは弊社営業担当にご相談ください。

下記からもお問い合わせできます。

製品のお問い合わせ

較正エラーの種別に応じて取扱い説明書の指示通りに対処して下さい。正しく実負荷較正を行っても較正エラーが解消しない場合はセンサーやケーブルの不具合で較正範囲から外れている可能性があります。導通やSIG電圧を測定して故障していないか確認して下さい。

アナログフィルタの影響を受けます。
ただしF372A/F377Aはアナログモニタ出力を「フィルタ通過前」か「フィルタ通過後」か切換える機能があり選択可能です。
(モニタ出力フィルタON/OFF)

D/A出力はD/Aゼロ設定とD/Aフルスケール設定を設定する必要があります。もし設定が適切でありながら電圧、電流が全く出力されない、もしくは変化しない場合、配線状態や受信機器側の入力抵抗値が仕様に適合しているかご確認ください。

ロギングデータは、10000ポイントを超えると保存画面が出てロギングは停止します。
波形データは、1000秒を超えると保存ファイルが作成され、作成後波形データの取得が始まります。
ファイルは最大1000個でそれ以後は上書きされます。

表示画面の判定は、総合判定となります。波形比較で上限を超えている状態です。
比較結果画面→比較結果一覧→個別から確認できます。

等価入力較正画面で、定格出力値を入力した後に定格容量値を入力して頂くのですが、実負荷較正の画面に切り換えて、定格容量値を入力されてしまう事があります。
等価入力較正画面で、表示値を選択してから定格容量値を入力してください。

Webページ内のF381A/FS2000それぞれの製品紹介ページよりソフトウェアをダウンロードしてください。
*F381Aは「F381A用統合ツール」、FS2000は「FS2000用統合ツール」の中にFILE CONVERTERというカード内のデータをCSV形式のファイルに変換するツールがあります。

F381用統合ツール

FS2000用統合ツール

FC400シリーズは6線式ロードセルにも対応可能なため、センシングが用意されています。4線式ロードセルを接続するときはこのセンシングを必ずEXCと短絡してください。(+EXCと+S、-EXCと-Sをそれぞれ短絡します)

変位が停止した状態で荷重変動があった場合は次の変位に進む直前の値を記録します。ただしピークホールドやボトムホールド値が存在する時はその値を優先して記録します。
P-Pホールドを適用している場合も最終的なホールド値に基づき波形描画と判定を行います。

パルスタイプ「A/B相」を選択して変位が戻る場合、戻り方向の波形描画は行いません。
行き方向の最大変位において荷重値のみを書き換え続け更新します。